温暖な気候と圧倒的な多島美に恵まれた瀬戸内海。
その数700ともいわれる島々の中で、ひときわ大きく美しい姿を誇るのが、
香川県と岡山県に挟まれた海域に浮かぶ小豆島です。
複雑な海岸線を持つこの島の東南部に位置する馬木(うまき)地区の住民は、その多くが、
400年ほど前に兵庫県の赤穂から渡ってきた塩浜師(製塩技術者)の子孫といわれています。
長い長い塩づくりの伝統を持つこの地域では、やがて醤油づくりが盛んになり、
いつしか「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれるようになりました。
馬木・醤の郷にある金大醤油株式会社は、昨年開催された第47回全国醤油品評会で優秀賞を受賞いたしました。
金大醤油株式会社は1927年の創業。
今年で創業94周年となりましたので、一般的には、「老舗」と呼ばれてもおかしくない長い歴史を持っていることになります。
しかし、100年、200年を超える長命の企業も多い醤油業界の中にあっては、まだまだ元気いっぱいの「若い」会社だと言えます。
詳しくは、会社概要と会社沿革をご覧ください。
弊社の主なお得意様は、主に小豆島内の佃煮製造会社の皆様、OEMで醤油をお買い上げ頂いている同業他社の皆様、キンダイ製麺(株)より販売中の「だし醤油」をお買い上げ頂いている全国の消費者の皆様です。
地元・小豆島の基幹産業である佃煮産業や醤油産業のお手伝いができることは、私たちにとって誇りであります。また、そのお手伝いを通して、あるいは、素麺業界に身を置くキンダイ製麺(株)との協力を通して、間接的ではありますが全国の皆様と繋がれることを喜びとしています。
金大醤油という社名は、創業者の坂下重太郎(さかした・じゅうたろう)が考案したもので、当初は「金大醤油醸造元」という名前でした。
最初の一字の「金」は、単にお金という意味ではなく、家運隆盛、商売繁盛の願いを込めて縁起の良い語を選んだということです。また、品質の良い醤油、信頼のおける醸造家でありたいという願いも込められています。
「大」の方ですが、これは屋号の「大儀(だいぎ)」から一字を取ったものです。それでは、「大儀」とはいったい何なのかということになりますが、これは重太郎の先祖の一人である「大和屋儀平(やまとや・ぎへい)」の名前の二文字を取って繋げたもののようです。
この大和屋儀平、如何なる人物だったのでしょうか?
おかげさまで、全国醤油品評会での6回の上位入賞を始め、数々の品評会で入賞を果たすことができました。
今後もより一層の精進を重ねてまいります。
主な受賞歴は以下の通りです。
昭和48年(1973)農林大臣賞「こいくち醤油」 第10回香川県農産加工振興共進会
昭和49年(1974)食糧庁長官賞「こいくち醤油」第2回全国醤油品評会
昭和57年(1982)食糧庁長官賞「こいくち醤油」第9回全国醤油品評会
昭和59年(1984)農林大臣賞「こいくち醤油」 第7回香川県食品加工品評会
昭和62年(1987)食糧庁長官賞「こいくち醤油」第14回全国醤油品評会
平成 元年(1989)農林大臣賞「こいくち醤油」 第16回全国醤油品評会
平成24年(2012)食料産業局長賞「うすくち醤油」第40回全国醤油品評会
平成29年(2017)食料産業局長賞「こいくち醤油」第45回全国醤油品評会
令和元年 (2019)優秀賞「うすくち醤油」第47回全国醤油品評会
令和3年 (2021)優秀賞「こいくち醤油」第48回全国醤油品評会
令和4年 (2022)優秀賞「うすくち醤油」第49回全国醤油品評会
お客様にご案内とお願い申し上げます。
弊社では、「だし醤油」以外のお醤油(濃口、淡口など)につきましては、創業以来数十年にわたってお付き合い下さっているごく少数のお客様に、限定サイズでお買い上げ頂いている状況です。
これらのお醤油につきまして、新規のお客様からしばしばご購入のお問い合わせを頂きますが、弊社では本当に少人数によるフル回転で、佃煮製造用のお醤油と「だし醤油」を製造しているという次第です。
新規のお客様からご要望を頂いた場合、状況によってお応えできることもあれば、たいへん恐縮ながら、お断りせざるを得ないこともございます。誠に勝手ながら、何卒、ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。
また、蔵の中の見学につきましても、なにぶん上述のような状況でございますので、お客様の応対や安全確保が充分にできません。何卒、ご容赦くださいませ。